クライアントからご紹介をいただいた、兵庫県福崎町の真言宗寺院様。
住宅地のまっただ中にあり、見た目は民家、中に入ると「お寺」。
れっきとした「姫路成田山」の布教所です。
ご相談はウェブサイトの改訂。
同業のお坊さんに作ってもらったという旧サイトは、ややビンテージ感(?)があるもののコンテンツもびっしり。
しかし「後づけで増改築を繰り返した結果、階層が複雑化して使いづらくなっている」「訪れた人が、求めている情報にたどり着きにくいのではないか」といった問題意識を持たれており、下記2点が主なポイントとして見えてきました。
①旧サイトの内容を整理し、独自ドメインに移行。
②スマートフォンでも快適に閲覧できるようにする。
「●●さんが山口さんにいろいろ指導してもらってると聞きましてね。プロの視点から見て率直に意見が欲しいんです」
「恐縮です。ただ、恥ずかしながら私仏教について不勉強で・・・少しお時間をください」
「真言宗」とひとことに言っても、流派もさまざま。
住職へのヒアリングをふまえ、まずは前提となる宗教的知識をおさらいするところからスタート。
その上で、純聖寺様の強みや特色を整理し、視覚化してゆく作業に入りました。
ご提案したタグラインは「世の潮流に沿う 小さな現代寺」。
「菩提寺がない」「知識が十分でなくいざという時が心配」。そんな悩める人々に向き合い、合理的な提案をもたらす存在。
住職のお考えと想いにも合致したようでした。
コンセプトが決まってからは、サイトの再設計。
複数のサーバーにまたがる従来のコンテンツを整理・統合・削除してストーリーがつながるように再構成。
あわせてスマートフォンやタブレットで閲覧した際の最適化(レスポンシブ対応)。
かつ全体のテイストとして、「敷居を高くしすぎず、低くしすぎず」の微妙なさじ加減が求められる作業でした。
「今まで自分なりに考えてやってきたつもりでしたけど、やっぱり違いますね。客観的に見てもらえて勉強になりました」
わたしも、仏教の勉強になりました。
公開後、弟子志望のお坊さんから問い合わせが入るなど反応が出てきているようです。
2018年〜定期コンサルティング実施